10月のお知らせ
【メンテナンス日】
10月6日(月)
10月29日(水)
※月に2日、平日の休みをいただいております。
【備考】
13日(月)は祝日で休みです。
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10月29日(水)
※月に2日、平日の休みをいただいております。
【備考】
13日(月)は祝日で休みです。
久しぶりに腰が痛くなったコーチのてつです。
でも今回は3日ぐらいで復活。
ギックリ腰の一歩手前だったから危なかった。
用心せねば。
今回のオマケ話は、坂元くんの話ではないです。
彼はもう完璧に仕事をこなしています。
何も言う事なし。
不器用だけど真面目で一生懸命な彼は、いつも怒られながら頑張って、最後は出来るようになります。
驚くのは、全ての事に対して不器用で、出来るまでずっと努力するみたい。
彼が高校生の頃、部活をしていた時の話も凄い。
少し書かせてもらうと、坂元くんは高校の部活で、顧問の先生から「今までの生徒の中で一番怒った」と卒業の時に言われたそうです。
教え子は何百人いるかわからんけど、その中で一番て・・・。
怒られる理由は不良とかではなく、不器用で出来なさすぎるから。
毎日怒られすぎて、職員室でも有名なぐらいだったそうです。
それでも高校3年間頑張って、最後は出来るようになったとか。
普通なら部活を辞めますよ。
彼の頑張る性格がわかりますね。
どこにいってもそんな感じ。
感動すら覚えます。
という事で彼のネタはもうありません。
それはそれで寂しいけど。
今回のオマケ話は、前回の試合でダメだったH田くんの話。
ダメというのは、90%以上勝てた試合をラスト30秒ないぐらいで落としてしまったから。
ラスト30秒だけでなく内容も良くない。
何人かに質問された事があるから、ブログに書こうと思いました。
あと、みんなに練習や意識のもっていき方を、考えてもらうための良い例になると思って。
その質問内容ですが、H田くんは普段から上手くて、過去の試合も安定して強かったのに、今回の試合はなぜあんなに崩れたのか?って話。
大前提に試合はスパーとは別物です。
会場の雰囲気や緊張、力加減など、スパーとは全然違います。
今回はそれ以外の話。
詳しく解説していきます。
●1つ目は練習に対する気持ちの入れ方
H田くんはキャリア1年3ヶ月時点で、試合は2戦2勝1KO でした。
しかも試合内容は、キャリア1年ぐらいとは思えない落ち着き方と安定した勝ち方で、2戦目はゴツイ外国人を一方的にKO。
この時のまとめ方は上手かった。
このキャリアで、上手くいきすぎなぐらい本当に大したもん。
もちろん彼は週に3回来て練習をとても頑張っています。
対人練習も強い人達とやって、もまれて強くなった感じ。
センスも最初から良かったです。
何でもすぐ出来た。
でも、この何でもすぐ出来るってのが実は落とし穴。
頑張る事をしなくなるが人多い。
本人は頑張ってるつもりなんだろうけど、だいたいの人が真剣さや努力が足りなくなります。
”必死”でやるまでもなく出来てしまうから。
今回の試合の練習を見ていて、私はそれをH田くんに対して感じていました。
変に自信がある感じで、練習を必死でやっていない。
これは試合内容の、ラスト30秒でバテバテになった所に出ています。
体力なさすぎ。
自分に負けすぎ。
体力をつけるためや、気持ちを強くするような、追い込む練習が足りませんでした。
私は練習の時に、追い込むように何回か言ったんですけど、本人はごまかすというか、流して終わり。
「このくらいの練習で大丈夫だろう」
というのが出ていました。
これがもう過信ですね。
『練習で泣いて試合で笑う』という言葉は大事だと思います。
●次に試合のイメージとか、練習の意識。
外国人の選手に、とても上手く綺麗にKOで勝ってから、その後の練習の動きがカッコつけてるというか、基本的な動きが出来てない。
これは途中で指導しましたが、多分、意味をよくわかってなかったみたい。
それが試合で出てしまいました。
ぐちゃぐちゃな打ち方。
崩れまくっていました。
基本的な事を、まだ体で覚えてないという事です。
常に安定した打ち方、蹴り方が試合で出来ないと。
カッコ良く動くなんてのは、基本的な事が出来てくると、勝手にカッコ良く動けるようになるものなんです。
レベルが上がると行き着いた先がそういう動きになるだけ。
しかし、基本的な動きが試合で出来ないのに、それを飛ばして普段の練習からカッコ良く動こうとしていたら、試合で動けるはずがありません。
H田くんを知っている人は試合を見て驚いたと思いますが、普段は上手いのに、試合になったらあんな感じでぐちゃぐちゃに崩れました。
選手みんなに言える事ですが、しっかり「打つ」「蹴る」「ガード」するという基本的な事が、当たり前に試合で出るまで練習してください。
普段から意識して作ってください。
まずそれが出来てから。
その先にカッコ良い動きが勝手に出てきます。
応用や技術なんて後の話です。
●あとは、試合のイメージのもっていき方が悪かった。
相手の試合映像を見ましたが、H田くんなら普通に倒せたはずです。
これは本人も映像を見て思ったはず。
いや。彼がそう思ってしまったのがいけなかった。
倒せるとしたら、それはあくまで、やる事をやれれば自然に流れで倒せるという事。
だけど、やる事をやろうとせず、最初から倒しにいってしまった。
これは試合開始直後、H田くんがパンチを一発振った時に、私は「あ!ヤバい!」と思うぐらい。
なんでヤバいと思ったか?
無理矢理に倒そうとすると、無駄に力んでしまいます。
これはプロでも一緒なんです。
倒しにいこうとしたら大振りになったり、攻撃が雑になったりします。
だから倒せる人はみんな同じ事を言います。
「流れの中で倒す」って。
プロでも最初から狙って倒せるもんではないんですね。
(※格下だったら余裕でいつでも倒せます。しかし、そんなに差があるような試合は組まれません。)
それをH田くんは、一発目から思いっきり振り抜いて倒しにいってしまいました。
超力みすぎ。
この原因はおそらく2つあります。
1つ目は今書いたけど、相手の映像を見て倒せると過信したから。
倒しにいけると思うのがそもそもダメ。
まだ3戦目で狙って出来るような実力はありません。
2つ目は、前回の試合がKOで勝ってるから。
これよくあるんですが、前回の倒すイメージが残っていて、次の試合で同じ事を無意識にやろうとしてしまいます。
H田くんは、その2つが重なるという最悪パターン。
後からH田くんに聞いたら、「コーナーに追い込んでボコボコにしようと思ってた」って。
それを最初からやろうなんて絶対に無理。
無意識に出るどころか、意識しすぎてもっと悪いし(笑)
でも本人は、前回が上手くいきすぎてるから、試合前からそれが出来るイメージになってしまっていたのでしょう。
今まで通り淡々と試合を運べば、流れで倒せたり、コーナーに追い込んだり出来たと思います。
最初から狙って出来るもんではありません。
H田くんの過去2戦が、しっかりやる事が出来て凄く良かったから、次もやれるだろうとタカをくくってた私もいけなかったです。
釘を刺しとけばよかった(-_-;)
あと、H田くんが試合終わって言ってる言葉ですが、
「相手には負けてないけど、自分に負けました。」
って。
ウケる(笑)
負けを受け入れて素直に頑張ると思っていたら、そうきたか・・・。
でも、こういう相手に負けを認めない気持ちも大事なのかもしれないと思いました。
この考え方が正しいかどうかは、次の彼の試合結果でわかるでしょう。
ちなみに、ベテランのS本くんが言うには「相手には負けてないけど…」という言葉は写真に出てますね(笑)って。
前回載せた、試合後の写真の事です。
確かにH田くんは負けた後に見えない(笑)
最後に、驚いたのがH田くんの奥さんの話。
H田くんが試合に行く時に、奥さんが言ったらしいです。
「頑張って」
じゃなくて、
「天狗になってるから負けてこい」
って。
すげぇ。
奥さんわかってる。
私より核心を突いた一言。
試合前の彼の状態だったら、これが一番のアドバイスだったでしょう。
やっぱり一番の理解者ですね。
RISE Nova西鉄ホール大会に行って来たコーチのてつです。
今回は3名出場して、
・Aクラス
・Bクラス
・トライアルBクラス
と、それぞれのクラスに出場しました。
1人ずつ書いていきます。
1人目。
トライアルBクラス、H田。3対0負け。
H田くんの試合が終わって、ウチの応援団がいる席に戻ったら、全員から疑問の声。
「なんで負けたの?」
H田くんのほうがクリーンヒットを多く当てて、相手の顔を何回も跳ね上げていたから、みんなH田くんが勝ったと思ったみたい。
負けた理由は、ラスト20秒ぐらいだったかな?
H田くんがバテて失速してヘロヘロ状態。
これ、いつも私が言ってるやつで、ラスト30秒で試合がひっくり返されるパターン。
ラスト30秒は本当に大事。
アマチュアキックあるあるです。
H田くんは最後の最後で、きつい表情まで出しすぎて、何か効いた?というぐらいヘロヘロ状態。
このラストで、私は「ヤバい。負けたかも。」と思いました。
それで判定は3対0で負けたので、私の感想は「あー。やっぱり。」
客席から見た印象と、リングサイドから見た印象はかなり違います。
リングサイドから見たら表情までわかるから。
ひいき目で見た私も負けたと思ったし、ジャッジ3名とも相手を支持したので、もうこれは確実に負けです。
そのくらいラスト30からの見栄えが悪かった。
あと20秒しっかり立つだけで勝てたのに、もったいない。
一番やったらダメなやつ。
ここまで判定をひっくり返されたのはウチとしても初かな?
あえて言うなら、H田くんは眼窩底骨折後だったから、用心のためにスパーをしていません。
だから、最初から力みすぎてバテたのもありますが。
会場に来ていたあるジムの会長が、試合前に選手に声をかけていました。
若い頃は結構有名なプロだった会長。
「疲れた所を絶対に見せるなよ!」
って何回も言ってた。
ホントそれ大事。アマチュアもプロも同じです。
疲れた所を見せたら、ジャッジの印象だけじゃなくて、相手も元気になるから。
H田くんは初めて負けました。
今まで上手くいきすぎていたから、調子に乗らないためにちょうど良い負けだったかも。
変に自信があったから、練習量も足りなかったし必死さもなかったし。
これは本人もわかってるはず。
まだ色々ありますが、それは本人に伝えているので。
まぁまだ3戦目。
これからは気持ちを切り替えて頑張りましょう。
2人目。
Bクラス、Y介。2対1負け。
これもみんな「なんで?」っていう判定。
これは私も「絶対勝った」と思いました。
それで負けたから、終わった直後はジャッジに対して頭にきました。
正直言って、こんな訳わからん判定つけられるなら、もうニ度とRISEなんか出らん!とイライラしてた。
応援団のいる席に戻ったら、みんなもまた「なんで?」って。
私も「これはわからん」。
Y介も「絶対勝ったと思った」と悔しそう。
客席で、試合動画をすぐ見直してみました。
すると、「ん?」という感じが・・・。
リングサイドからはY介目線で見ていたから、クリーンヒットだけを見ていたけど、第三者目線で全体を見てみたら、相手の安定感が目立つ。
Y介はパンチで相手のアゴを上げていましたが、打つというより揉み合いで腕を伸ばして顔を押している感じが強い。
これをダメージと取られなかったみたい。
相手は安定感とキレのある攻撃をしていて、見た目が強そう。
これもアマチュアあるある。
安定感があって、強く見えるほうが勝つ。
この相手は、前回の試合も顔をはね上げられているのに、2対1の微妙な判定で勝っていました。
今回のY介と全く同じ状態。
今回も2対1で判定が割れるのにも納得。
見る視点を少し変えると、全然違って見える典型的な例。
こういう相手でこういう判定は、ウチとしてもまた初めて。
判定は割れてるから、ジャッジ次第でどっちにも転ぶ試合でした。
前回の試合でY介は、「何をしてるの?」というぐらい自分の試合が出来ませんでした。
今回の課題は、自分の試合をする事。
それはしっかり出来ました。
しかし本人曰く、それがしっかり出来たのに負けだから悔しいって。
その気持ちはわかる。
でも、前にブログに書いたけど、トライアルBクラスだったら、自分のやる事をやれば勝てるレベル。
Bクラスからは、自分のスタイルを出すのは当たり前。
レベルが上がると、そこからが勝負。
誰が見ても勝ちという試合にしないと。
それが出来てないのに、ジャッジに怒りの矛先を向けた自分が恥ずかしいです。
Y介は今回の強い相手にも自分の試合が出来たので、あとはさらにそのレベルを上げていこう。
一緒に考えて頑張ろうかね。
3人目。
Aクラス、M元。2対1勝ち。
この判定は逆に負けたと思いました(^^;
今回は全ての判定がそんな感じ(^^;
M元くんの判定の時、まわりの反応を見てから、勝ったの?とやっとわかったぐらい。
なんで負けたかと思ったかというと、相手が強すぎたから。
この試合は、この日のイベントのトリでした。
Aクラスで一番キャリアがあって、体重が重いクラスの人達がラスト。
M元くんの相手は強くて有名みたい。
リングに上がる時に客席の声が聞こえました。
何人も、
「あの人強いよ」
「まだアマチュア?プロでいいんじゃ?」
とか話しているのが聞こえました。
相手の前回の試合は、セミプロで出場して1RKOで勝っているのは知っていましたが、客席が話しているのを聞いて、「そんなに強いの?」という感じ。
M元くんは久しぶりの試合でブランクは2年。
ヤバいかも・・・(-_-;)
試合が始まって、相手が何発かパンチを出したら、それがすぐ確信に変わる強さ・・・。
あ。マジでヤバい・・・(-_-;)
しかし、M元くんはそんな相手と打ち合ってる。
しかも、まともにもらわずに当ててる。
2R目の打ち合いで、逆に効かせて相手は失速。
そこから自分のスタイルとペースを淡々と続けて、まさかの2対1で勝ち。
客席からも「勝った。すげぇ。」って聞こえました。
セコンド位置から見たら、効かせたパンチのシーンが選手と重なって見えなくて、相手の動きを見て「あれ?効いてる?さっきのパンチ、あれ当たってた?」
というシーンがありました。
これは応援団の席からのほうが見えたかも。
この勝ち方は、本当に気持ちで勝った感じ。
あれだけ強いパンチもらったら普通はひるむけど、気持ちで打ち合ってた。
地力は相手のほうが完全に上でしたが、M元くんは気持ちの強さで打ち勝ちました。
これは本当に私も感心。
大したもんです。
大金星の勝ちになりました。
あとはその中でも、ストレートとローで自分の試合を組み立てるという事も出来たので、とても良い勝ち方。
今回の試合で強化する所もわかりました。
「全敗はしたらいかん」という責任感もあったみたい。
あと、とても気持ちが強い所を見せましたが、ジムに来ない日にインターバルをやって、気持ちが強くなる練習を意識してやっているそうです。
練習が活きてますね。
H田くんは見習って。
今回は3人それぞれにとって、勝っても負けても次に繋がる結果となりました。
選手とセコンドの皆さん、お疲れ様でした。
応援に来ていただいた方、ありがとうございました。
相手のジムと選手、イベントスタッフの皆様、ありがとうございました。
9月21日(日)に、Amateur RISE Nova 福岡・西鉄ホール大会が開催されます。
当ジムから選手が3名出場します。
【大会日時】2025年9月21日(日)
試合開始予定11:15
※設営の関係で開始時間が多少遅れる場合があります。
【会場】西鉄ホール(福岡県福岡市中央区天神2丁目11番3号 ソラリアステージビル6F)
【入場料】1,500円(税込)
・10時45分より受付開始予定
・前売りはありません、当日受付で入場料をお支払いのうえご入場下さい
・未就学児は無料です
・来場者が多い場合、入場制限をかける場合はありますので予めご了承下さい
もう10年以上、井上尚弥選手の大ファンをしているコーチのてつです。
昨日の試合は凄かった!
今回の相手は「キャリア最大の強敵」と位置づけた相手。
試合前から井上選手が、
「今回は判定決着でもいい」
「どんな形でも、どんな内容でもしっかり勝ちに行く」
と言ってましたが、これが一番怖い。
今までは多少強引に倒しにいってたから、少しヒヤッとするシーンもありましたが、それがなくなるという事。
しかし、今回の相手にそれをどこまで出来るのか?とファンは色々考えたと思います。
今回の相手、アフマダリエフ選手のアマチュアボクシングの成績は、世界選手権銀メダルとオリンピック銅メダル。
アマチュアの成績はプロに直結すると言われているので、アフマダリエフ選手のこの実績は凄い。
それだけ技術があるという事。
さらに、この選手はパワーもあるから怖い。
そんな相手に技術戦で圧勝してしまいました。
何もさせないぐらいの完封勝ち。
凄すぎでしょ。
井上選手は1R目からとても慎重というか、集中した丁寧な戦い方。
最初のほうは私も凄くドキドキして見ていました。
しかし、中盤ぐらいから差が出てきて、相手の見せ場が何もないぐらい。
井上選手が判定狙いで勝ちに徹したら、もう誰も絶対勝てない。と思わせる試合になりました。
今回の勝利で井上選手は、元世界ヘビー級の伝説王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーと並ぶ史上最多タイの世界戦26連勝。
5度目の4団体同時防衛は世界4階級制覇王者サウル・アルバレスを超える世界最多になりました。
このまま生きる伝説になりそう。
9月11日(木)はメンテナンス日のため休みになります。
お間違えのないようにお願いいたします。
対人練習をする場合、以下の事項に該当する方は、必ず主治医に相談してください。
●過去に脳血管疾患の兆候があった、もしくは硬膜下血腫の診断を受けた方。
※脳血管疾患は高血圧、動脈硬化、喫煙が最大の危険因子です。そのほかにも、運動不足や多量の飲酒、ストレス、睡眠不足などの生活習慣が引き金となります。
危険因子を多く持っている人ほど脳血管疾患の可能性が高くなります。
●抗血栓薬など血液をサラサラにする薬を服用されている方。
※頭部に打撃を受けた際、出血しやすかったり、血が止まりにくいです。
●交通事故や転倒などで、頭部に強いダメージを受けてCTをとっていない方。
※数週間経ってから小さな硬膜下血腫が確認される場合もあります。
★もし該当して、対人練習が出来なくなるから「強くなれない」と、あきらめないでください。
頭部にダメージをもらわなくても、いくらでも強くなる方法はあります。
コーチにご相談ください。
前回の続き。
最近のボクシングで立て続けに起こった事故ですが、水抜きも原因の1つではないかと考えられています。
ウチとしても、【対人練習・試合の注意事項】の文章の中に、
●試合前の極度の水抜き禁止
脳を保護する水分が足りない状態(脳脊髄液の減少)だという見解もあるため。
と入れました。
水抜きについて書いた記事がネットに出ていたので、抜粋して紹介します↓
ーーーーーーーー
【指摘される「水抜き」の危険性】
今回の事故には、様々な意見が飛び交っています。まずJBCも懸念を示した「水抜き」について。なぜ「水抜き」の危険性が指摘されているのでしょうか?
今のボクシングは、試合で少しでも有利に立つために計量の当日まで身体を大きくすることがトレンドです。しかし、身体が大きくなれば当然体重も増えます。そこで、リミットの体重まで大幅に落とせるように体内に水を多くためこんでおいて、一気に抜く。そうすると身体の大きなフレームと筋肉量は残ったまま、契約体重は守れる。そして計量後に水を飲むなり食事を摂るなりして体重を戻せば、よりよいコンディションで戦える。「水抜き」とは、そういう発想から生まれた減量方法です。
けれども、この「水抜き」が脳に深刻なダメージを与え得るのではないか、との指摘もあります。「水抜き」をして脱水状態になった脳は、その後に水分を摂取したからといって、すぐに元通りになるわけではない。ということは、本来脳のまわりを保護すべき水分を失ったまま、頭を殴り合うことになりかねません。
だから、「水抜き」は頻発するリング禍との関連が指摘されているのです。もちろん、「水抜き」が今回の死亡事故の直接的な原因であったと結論づけるのは早計に過ぎるでしょう。しかしながら、医学的にはそのようなリスクが存在するという事実も押さえておく必要があるのだと思います。
ーーーーーーー
といった内容の記事でした。
アジア最大の格闘技団体ONEでは、水抜きは禁止です。
選手の健康と安全を最優先に考えた独自の計量制度を採用しています。
ハイドレーションテストというのを計量とあわせて実施するのですが、このハイドレーションテストとは、選手が適切に水分を保持しているかを確認するための検査で、尿比重を測定します。
このテストにより、過度な水抜きによる体重減少を防ぎ、選手が安全に戦えるようにしているらしいです。
というように水抜き禁止の団体が出てきました。
そのうち色々な格闘技や各団体も、このハイドレーションテストを採用するかもです。
直前に水分だけで大量に体重を落とすのではなく、長期的に脂肪から落としていったほうが良いと思います。
コーチのてつです。
前回のブログに書いた内容の事で色々考えました。
※真面目で大事な話なので長いです。
最近のボクシングで立て続けに起こった事故。
知らない人の為にざっと説明すると、ボクシングの試合で急性硬膜下血腫になり、試合後に意識を失って何名も開頭手術をしています。
この中で、何名か亡くなられました。
これらはプロの試合で、激しいダウン応酬の試合もあれば、そんなに大きなダメージがなさそうな試合もあったみたいです。
驚く事にプロの試合だけではなく、アマチュア選手の練習中もありました。
スパーが終わった後に、意識を失って開頭手術を受けたそうです。
※このアマチュア選手の事故内容↓
39歳の男性で現役を引退していましたが、約10年ぶりの大会出場を目指して今年7月から本格的な練習を再開しています。
この時のスパーリングは3分×3R。
ヘッドギアと大きめのグローブをつけてダウンは全くなく、クリーンヒットもなかったらしいです。
この男性は2008年に軽めの硬膜下血腫が見つかり治療していたことが判明しています。
私見ですが、おそらく過去の硬膜下血腫が原因のような気がしますが、私も医者ではないし、まだ調査結果も出ていないだろうから、これと言うには早いとは思いますが。
これまで、こういった事故は結構あったのかもしれません。
今回あまりにもボクシングで続いたから注目されたからか、もしくは、SNSの発達で情報が得られるようになったからか。
あの俳優の赤井英和さんも開頭手術をうけてボクシングを引退しています。
例えば、この前Yahoo!ニュースの記事に載っていたのですが、ボクシングジムで「人の集まるジム」として紹介されていたジムの会長さんのお兄さんも元プロボクサーで、急性硬膜下血腫となり開頭手術で引退と書いてありました。
今まで結構あった話なのか、それとも本当に最近が多すぎる話なのか、私にはわかりません。
でも、気をつけないといけないと、改めて思い知らされました。
【対人練習・試合の注意事項】を作りましたが、あれはあるキックの団体の規定を元に作っています。
練習中に1回でもダウンしたら、30日は対人練習禁止。
「そんな事言ってたら、試合前に練習が出来ない」
と思いますよね?
私も思いました。
普通のジムなら試合前はスパーを多めにします。
これはボクシング・キックボクシングに限らず、全ての格闘技がそうだと思います。
試合1ヵ月前ぐらいが一番スパーが激しくなるのでは?という感じ。
ダウンで30日間禁止にした場合、もし、試合前のスパーでダウンをしたら試合まで練習が出来ないどころか、試合にも出られない可能性が出てきます。
私も過去はスパーや試合でパタパタ倒れていました。
(↑私は元々倒れやすいです。倒れやすい頭、倒れにくい頭というのは実際あるみたい。)
倒れても、しばらくたってまた普通にスパー。
翌日どころか、そのまま続ける事もありますし。
まわりもそうだったし、それが当たり前の光景。
これが格闘技の現状ではないでしょうか?
(よっぽど記憶が飛ぶようなダウンをしたら、さすがに安静ですが。)
でも、この団体の規定は1回倒れたら30日間禁止。
瞬間的に記憶が飛んだら45日間禁止。
意識消失すれば60日間禁止。
意識消失した場合は、脳神経外科や脳神経内科への受診をし、主治医の指示に従うこと。
と書いてあります。
思ったけど、本来ならこのくらい必要なんだと思います。
私はいつも倒れていたし、プロの試合では記憶がなくなるKO負けもしていますが、病院へ受診した事がありません。
それどころか、記憶が飛んでも1週間後には練習を開始。
一度だけ、左目がズレて斜めに見えるようになった時は受診しましたけど。
たまたま運が良かっただけで、この状態で動きすぎたり、さらに頭を強く打たれたら危険な事だってあったはずです。
ちなみに「急性硬膜下血腫」とは、頭部外傷などが原因で脳や脊髄を覆っている膜と脳の間に出血が起こり、そこに血液がたまることによって脳が圧迫される事。
頭を強く打ったら、大なり小なり脳が出血する事があります。
↓
・脳に強い衝撃が加わり脳挫傷を生じた部位から出血
・脳がほとんど損傷していなくても脳の表面の血管が傷ついて出血
・頭を強くぶつけたときや転んで脳が強く揺さぶられたときに、脳と硬膜をつなぐ静脈が裂けて出血
等々。
だからダウンがなくても、スパーで頭部に強いダメージをくらった後のアルコールは危ないと言われています。
アルコールで血流が良くなって、少しぐらいの出血だった所の血が止まらなくなるから。
血流が良くなる入浴もダメらしいです。
この団体の基準のように、脳のダメージはダウンが一番わかりやすい基準だと思いますが、倒れなくても強く打たれるのも同じ事です。
ボクシングの試合中の事故ですが、試合のダメージというより、練習のスパーでダウンがあったり、ダウンがなくても激しい打ち合いのスパーで、すでに頭部のダメージがかなりあったのかも?と思いました。
スパーで脳が大なり小なり出血しているのに、試合でさらに強く頭をずっと打たれる。
特にプロボクシングはラウンド数が長く、タイトルマッチは10ラウンドとか12ラウンドとか。
考えたらかなり危ない。
今まではこういう事を当たり前にやってきたと思いますが、ボクシングはこれから厳しくなっていくかもしれません。
試合前に頭のCTを撮るとか。
そうなると、選手のダメージによる試合直前キャンセルとか増えるかもしれませんが、本当に安全を考えるならそこまでしないといけないのかもしれません。
今後のボクシング界というより、私達もこのくらいの意識が必要だと思いました。
対人練習中のダウンには細心の注意。
ダウンをしなくても頭を強く多く打たれたら注意。
※下記のような症状が出たら危険信号
・頭痛・吐き気(嘔吐)が強くなる
・ぼんやりしていてなかなか目を覚まさない、あるいはすぐに眠くなる
・ものがハッキリ見えず、二重に見えたりする
・手足が動かなくなったり、しびれが出る
・痙攣(引きつけ)が起こる
・熱がどんどん高くなっていく
そうならないために出来る事といえば、雑に打たずに今まで以上にガードの徹底。
これは今からシャドーでも意識させるし、対人練習中に止めたりして細かく指導していきます。
あとは、実力差があるのに、見えない所からまともに強く打たない事。
ここを気を付けるのはOくんぐらいか。
でも最近はすごく気をつけてくれてるので大丈夫と思います。
9月3日(水)はメンテナンス日のため休みになります。
お間違えのないようにお願いいたします。
キックボクシングジムブラスト
【本館】
〒862-0962 熊本市南区田迎3-9-8
【FITNESS館】
〒862-0965 熊本市南区田井島2-8-8
熊本市南区のキックボクシングジムBLAST(ブラスト)では、様々な目的・レベルに合わせてキックボクシングの指導をしております。プロを目指す方、ダイエット・運動不足解消を目標とした方など、一般・学生・主婦など幅広い会員様にキックボクシングを楽しんで頂いております。キックボクシングを通して心身ともに鍛えたい方、健康的で美しい身体を手に入れたい方など、一度ブラストに見学しに来てみてください。ご不明な点はお問い合わせ下さい。
TEL・FAX 096-378-8871 / 50坪×2(別館含む)の広いスペース / 更衣室・シャワールーム有 / 駐車場完備