突然の来客
混乱したコーチのてつです。
ある日の話。
14時から見学を入れていました。
14時になって、さっそくドアがガチャッと開いて人が入って来ました。
玄関で止まって、中まで入って来なかったので、
「あー。見学の方か。」
と思って玄関まで迎えに行くと、見た事がある顔がそこに立っています。
私の心の声:「あれ?見た事ある顔だぞ?いや?見学の人がウチの誰かに似てるんか?いや?しばらく練習に来てない会員さんか?」
と、頭がグルグル回っています。
さらによく見てみると、どうもT本くんに見えます。
余計にわからなくなりました。
だってT本くんは、かなり前に転勤で退会して長崎に行っているし。
私の心の声:「え?見学ってT本くん?ていうかT本くんなの?なんで?」
見学の人と思って迎えに行ったので、頭が整理出来ません。
混乱が多分30秒ぐらいで、そのT本くんと思われる人物の奥から、見学の人が歩いて来ました。
すると、そのT本くんと思われる人物が、見学の人を中に「どうぞ」と手で招き入れています。
私の心の声:「ん?見学の人ってT本くんの紹介?何でT本くんが?」
さらにさらに、見学の予約は電話で受けたのですが、申し訳ない話で、声が高かったから勝手に女性と思い込んでいたけど、見学に来たのは男性。
私:「ごめん。今日の見学の人?女性が電話しなかった?」
見学者:「え?」
私:「え?お母さんが電話した?」
見学者:「いや。僕がしました。」
私:「うわ!ごめん!勝手に勘違いしてた!本当にごめん!」
↑これは本当に失礼ですので、マジで後から謝りました。
二人同時に来たうえに、予想が二転三転したので、さらに訳がわからなくなってしまいました。
T本くんと思われる人物に、
私:「え?見学の人って紹介?ていうか転勤したよね?何で熊本にいる?」
地元が熊本なら帰省だろうと想像つきますが、彼の地元は佐賀。
T本と思われる人物:「いや?紹介じゃないです。」
よく考えれば、T本くんと思われる人物は、見学の方を中に招き入れたのではなく、玄関が狭いので通る場所を譲っただけです。
とりあえず、見学の方をモモカフェに案内して、
私:「(見学の方に)ちょっと待っててね」
そして、私は頭の整理も出来ないまま、T本くんと思われる人物の所へ戻って、また同じ質問。
私:「T本くんだよね?何でここにいる?長崎に転勤したよね?何かの用事で熊本に来た?ちょうど今から見学なんよ。」
T本:「あー。覚えててくれたんですね!良かった!」
やっぱりT本くんと確認出来ました。
T本:「お忙しい所すみません。もう帰ります。これお土産です。こっちはてつさんで、こっちはフミさんに。」
と言ってカステラを渡して帰ろうとしました。
私:「え?ちょっと待って!帰るの?何かのついでに熊本に来た?まだ熊本にいる?」
T本:「いや。もう帰ります。忙しそうなので迷惑をかけたらいけないので。」
私:「いや。ちょっと待って!見学の説明は30分で終わるから待ってて!ジムでトレーニングしててもいいし、別館で筋トレしててもいいから!」
するとそのタイミングでフミさん登場。
私:「長崎に転勤したT本くん覚えてる?」
フミ:「あー。わかるよー。久しぶりー。」
私:「見学の人に説明は30分ぐらいだけん、ちょっと二人で話すか何かして待ってて。T本くん時間は大丈夫?」
T本:「大丈夫です。」
フミさんはT本くんを連れて別館に行きました。
二人は以前よく話をしていたので良かったです。
フミさんは、たまたま来たのではなく見学が来るから支援に来てくれていました。
私が見学の方を勝手に女性と思い込み、
「その女性の電話の声が震えていて、おとなしい感じだった。」
とフミさんに話したので、
フミさんが、「怖いのか不安だろうから、女性の私がいると安心するんじゃ?」
という事でわざわざ来てくれていました。
ありがたいです。
しかし、見学はまさかの男性で、フミさんはT本くんを案内することに。
私は見学の説明に入りました。
見学は時間の予約なので、始めないといけません。
訳もわからず、とりあえずT本くんに待ってもらう事になりました。
後から考えたら、何しに来たかもわからないのに、30分も待たせるなんてダメだったです。
混乱していたから、そこまで考えられませんでした(^-^;
でも、フミさんと仲良く別館のソファーで話していたので良かった(^^;
見学の説明が終わってT本くんを迎えに行き、モモカフェに戻って来て、
私:「んで、何で来たの?熊本に用事があった?そのついで?」
T本:「いや。やっと連休が取れたので。前から挨拶に来たかったのですけど、ずっと連休がなくて。1年半ぶりです。」
私:「熊本に他に用事は?実家は佐賀だったろ?」
T本:「他にはないです。熊本は第2の故郷と思っています。長崎にいてもする事ないので。」
長崎に行ってからもキックボクシングをすると思っていたので、どこに行っても恥ずかしくないぐらいに育てて送り出したのですが、長崎ではどうもキックをやっていないみたいです。
私:「え?本当にウチに来ただけ?」
T本:「昨日は”湯らっくす”(温泉施設)に泊まりました。」
T本くんの話からすると、ウチに来るために久しぶりの連休を使って来て、温泉施設で一泊してウチのオープンまで待って来たみたいです。
しかもやっと取れた連休って、たったの2日。
その貴重な休みを使って、わざわざ挨拶に来てくれました。
何かのついでならともかく、長崎から一泊して待ってまで・・・。
さらに驚くのは、私が忙しそうだったからと、そこまでして来たのにお土産のカステラだけ渡して帰ろうとした事。
いや。T本くん。マジでそこで帰ったらいかんよ(^^;
こうやって、退会しても遊びに来てくれるのは本当に嬉しいです。
今回は特に、長崎から来てくれたのは驚きもあって、さらに嬉しかったです。
ウチの事はブログも読んでくれているみたいで、まだ気にしてくれています。ありがたいです。
フミさんも喜んでいました。
いつでも遊びに来てね(^-^)
いや。あの感じだと、熊本に転勤希望でもして戻ってきそうやな。
彼は、このジムを大事な場所と思ってくれているのでしょう。
ここまで、このジムを慕ってくれるというのは、この仕事をして本当に良かったと思う時です。
ありがとう。