試合のオマケ話③
せっかくのプロの話がなくなって残念なコーチのてつです。
⬆S誠の事。
彼のプロ入りを期待していた会員様も多いと思います。
彼はもう選手を引退するのでプロにはなりません。
5月のデビュー戦を応援に行こうと、楽しみにしていた会員様には大変申し訳なく思います。
彼は格闘技より自分の仕事が大好きです。
割合はキック1に対して仕事9ぐらい。
以前に書きましたが、プロになると言って頑張ってきたのに、仕事をどんどん入れて練習時間を完全に無くしてしまいました。
ですので練習不足から、プロ入り前の調整で出たアマチュアの試合で大失敗。
ひどい試合をしてしまい、これでプロの話は無し。
去年11月のトーナメント前から、「仕事でもう練習する時間がなくなるので負けたら辞めます」と言ってたからですね。
まぁしょうがないかな。
プロでやっている人は、キックの時間をメインにして、空いてる時間で他の仕事という感覚だと思います。
私もそうでした。
せめて最低でも、『キックと仕事』を『5対5』ぐらいの気持ちでやらないと、プロは無理だと思います。
「自分の仕事で練習時間がない」とか、それはもうプロではないです。
そういう価値観の人はプロとして無理。
本気でやっていれば、そんな言葉は出ないはず。
だからプロの格闘家って少ないんですよ。
お金にならないのに、そのくらいの覚悟で出来ないから。
(もちろん有名選手になれば、お金が入って専念出来ますが。)
もう1度書かせてもらうとプロとは職業です。
「プロになる」と言う人は、空き時間でやるような趣味レベルと思わないように。
興行でお金も絡んできます。
あと、ジムの看板を背負うという事も考えてください。
S誠はもう試合に出ませんが、イチ会員としてジムには通いますので、みんなのマスやスパーの相手をしてくれると思います。
しかし彼はまだ若い。
何年後かまた、「試合に出たい」「プロでやってみたい」と思えば、いつでも出来ますからね。
選手を引退したS誠にとって良い事は、今後は気持ち良く楽しくキックボクシングが出来る事。
試合に出る人は練習が楽しくないんですよ。
頑張っている人はわかると思いますが、練習してる時は苦痛。
S誠のサンドバッグを打つ時の悪いクセですが、ただただ”気持ち良く”打ってしまいます。
「相手をイメージしてガードしろ」と、S誠には口うるさく言ってきましたがなかなか出来ませんでした。
彼は自分を追い込んで、おもいっきり打って、「気持ち良く打つ」を優先してしまいます。
しかし、彼はもう選手を引退ですので、今後は気持ち良く打ってOK!
私はS誠に言いました。
私:「もうサンドバッグを気持ち良く打っていいからね(^-^)」
と言ったら、練習後に
S誠:「サンドバッグを打ちながら心苦しかったです」
って(笑)
この前の練習後は、S誠が大石くんに頼んでいたのですが、
S誠:「ボディとローお願いします」
(※打たれてダメージに慣れる練習)
すると大石くんは、
大石:「趣味なのに?」
(選手じゃないのに?)
と言ってたからウケた(笑)
確かに試合に出ないなら、もうそこまで苦しい思いをする必要はないよね・・・(・_・?)
あ!
S誠もドMか( ̄□ ̄;)!!