試合結果。2対1負け。

アマチュアキックボクシング九州大会に行って来たコーチのてつです。

結果は2対1で負け。
S誠は2022年トーナメントの優勝者だから、シードで決勝の1戦のみ。
今回は出場者が少なかったです。

判定が割れた理由は、上手く手数を出して安定してた相手と、ダメージを与えていたS誠。

この試合のルール説明で、「採点ポイントは一番にダメージ」と審判の方が説明されていました。
あきらかにクリーンヒットとダメージを与えていたのはS誠。
逆にS誠はクリーンヒットをもらってないぐらい。
でも全体を見た時に、相手は要所要所で上手く蹴りを出して全体的に安定していました。
S誠はまともに当ててダメージを確実に与えていましたが、振り回してバタバタしてまとまりがなく、攻める時に攻めきれないので、試合中に私は負けていると思いました。

(判定基準はダメージと言っても、本当にダメージだけ取る審判って少ないんじゃないかな？
よっぽどグラグラで倒れる寸前になれば別だけど。
結局、全体を見た時のまとまりで評価されてる。
ダメージって、グラグラで倒れる寸前になる事を言ってたのかもしれないけど。)

だから、最後はいけいけとワーワー叫んだのですが、S誠はいかずに負け。
後から聞いたら、S誠は自分が勝っていると思って試合をすすめていたとか。
この認識のズレはダメなやつですね。
最後に必死で攻めないと思ったら。

まず、普段の練習通り出来れば、確実に勝てた相手でした。
でも、試合だから力んだのか振り回してまとまりがない。
練習通りコンパクトに手数を出していれば、それだけで勝てたと思います。
10発打って2、3発当てるつもりでいけと言っていたのですが、1発を当てようとしすぎ。
あと、いつもすごくバテてるように見えるのもどうにかしないと。

あえて言うなら、試合から1年ぐらい遠ざかっていて、久しぶりの試合というのはありますが。

でも自分のスタイルが出せなかったのは何なのか、理由を考えないといけません。
練習した事が試合で出せないのは、練習の意識に問題がある場合がほとんどだと思います。
練習が良くても、試合で出せないなら意味がないから。
ここらへんは考え方なので、また本人に詳しく説明しますけど、このブログはみんな読んでくれてるからザッと書くなら、

シャドー、ミット、サンド、マス、スパーって何のためにやってる？
試合で使うためでしょ？
シャドー、ミットがうまい。マスだけ強い。サンドバッグを思いっきり打つだけ。って意味ないから。
全部、試合に絡めて考えて。
(↑試合組は)

って所。

帰りにS誠と話したのですが、やっぱりわかっているようで、わかってない。
本当に自分に落とし込めてないというやつ。
サンドバッグ打ってる時にいつもそれが見て取れるから言ってるけど、まだわかってないです。
それがそのまま試合で出た感じ。

優勝するだけのポテンシャルは持っているから、これで優勝してプロにと思っていたけど、試合をしてみたら、もう少し経験が必要だと認識させられました。

悪い所ばっかり書いてるけど、もちろん彼は以前と比べてかなり強くなってるし、自分の動きもわかるようになってきています。
今回はローキックも出来たし。
何も出来なかったという訳ではないです。
悪い所がわかったから、次に活かしたいだけ。
もっともっと出来ると思うから。
ここまでしか出来ないと思ったら、何も言わないんじゃないかな。「お疲れ様でした。頑張ったね」とか。

とは言っても、彼は格闘技を初めてまだ3年。
成長がかなり早い(^^;
私は安定するまで5年以上かかりましたから。
それでもまだ、プロで試合しながら経験して勉強していました。
みんなには早く気付いてほしいから、口うるさく言ってます。

格闘技って素人から見たら、ただ殴り合っているように見えるかもしれないけど、考え方まで影響するから、とても奥が深い。
人としても強くなるし。
だから面白い。

選手とセコンドの皆さん、お疲れ様でした。
応援に来ていただいた方、ありがとうございました。
相手のジムと選手、イベントスタッフの皆様、ありがとうございました。