試合結果。1回戦負け。

※超長くなったので、めちゃくちゃ暇な時にでも読んでください。
選手は読んでね。
ブログを通して、みんなに伝えたい事を書くから、試合後は特に長い(-_-;)
1人1人に話すの大変だから・・・。

東京のK-1全日本大会に行ってきたコーチのてつです。

福岡、大阪、東京の予選を勝ち抜いた、上位2名ずつ計6名によるトーナメント。

今回は練習の仕上がりも良く、試合当日の調子も良く、準備は万全だったと思います。
試合の立ち上がりも落ち着いていて、30秒経過した時点で完全に実力でも勝ってると思いました。
今からペース上げていこうとした、その時・・・。

まさかのダウン。

トーナメントは1分30秒の1Rしかないため、1回でもダウンを取られたら、あとは倒し返さないと勝てません。
ラスト30秒はくらってもいいから、もう「いけいけ!」
そのまま倒し返せずに試合終了。
3対0で負け。

試合中は一瞬だったから、フラッシュダウンと思ったほど。
私から見た角度からは、相手が踏み込んで右ストレートだと思いました。
後から角度と距離がわかる2種類の映像を確認したら、詰められてからのワンツー。
ジャブで顔を上げられてから右ストレート。
アゴを上げられているのに、無理矢理に正面から打ち返しにいって右ストレートをまともにもらっていました。

相手のジャブが想像以上に伸びてきましたが、映像を見直した結果、言ってしまえばポカです。
今回は特に、正面から絶対打ち合わないように何回も練習していたのに、正面からまともにいってしまいました。
あとは、近いのにムダに下がって避けようとしてしまったから詰められました。
これは以前の悪いクセが出たか、見えてきたから油断したか。
練習した事がまだ試合で出せませんでした。
今回の失敗はポジションと距離かな。
ここは大事。
ここら辺は無意識で出来るレベルに持っていきたいです。

あとは、試合をこなす事。
「試合勘」という言葉もあります。
今回はペースつかんだ後に、相手が先に出て来て対処に失敗してしまいました。
練習で試合近くには持っていくけど、やっぱりスパーと試合は全然違うから慣れも必要です。
慣れていれば流れで動けるから、感覚的に無理矢理打ち返さなかったかもしれません。
たまに本番に強い人がいますが、Y希はそんなタイプではないし、聞いたらまだ7試合しかしていないし。
だから、どんな状態でダウンしたか自分でよくわかっていない感じでした。

あとY希は元々倒れやすい。
そろそろ首を鍛えましょう。←これは以前も言ったけど彼は続けない性格。
最近はやっと、自分の動きとスタイルの追及を頑張るようになりました。
でもまだ4月から。

これはみんなに言いたいけど、練習の成果ってすぐには出ないです。
当たり前によく聞く事だろうけど。
努力の積み重ね。
「自分はこれだけはずっと一生懸命やってきた」「これだけは絶対に負けない」って何か積み重ねたものはありますか?
なかったら、まだその程度。
そんな簡単に身につかないから。
ある世界チャンピオンが言ってたけど、「何百何千と繰り返して、試合で1回出来れば良い方」とか、別のある世界チャンピオンは、「チャンピオンになってもジャブだけ毎日1時間する」とか。
そのくらい、試合で思った通りのパフォーマンスをするのは難しい事です。
こういう事に早くから気付くような人達が、あまり負けないのでしょう。
私は気付くのがかなり遅かったから、勝って負けて繰り返しながら勉強していきました。
みんなに早く気付いてほしくて言っていますが、これは本当に自分で気付かないとやらないもんです。
以前から言ってますが、「わかっているようでわかっていない」ってやつ。
センスだけじゃ勝てないから。

試合の話に戻しますが、Y希の相手が優勝しました。
ダウン以外は、Y希が全て勝っていただけに悔しい負け。
彼の能力は高いし、良い練習も出来たから、今回はいけると本当に思いましたが、「まだ体で覚えていなかった」「キャリアが足りない」という結果に。
あと、試合は一瞬が命取りになると、あらためて思い知らされました。
しかし今回は、今出来る最高の状態ではあったと思います。
あくまでも「今」。
もちろん、当たり前にまだまだ強くなるから。

全日本トーナメントになると、出場している全員がトップになりたい人達だけです。
中途半端な人はいないと思います。
本気でトップにいきたくて、遊ぶ時間を潰して練習しているような人達が多いと思います。
そんなに甘い舞台じゃない。
バカ高い授業料でしたが、次に繋がれば。

有名なメイウェザーの言葉↓

「お前らが休んでいるとき、俺は練習している。お前らが寝ているとき、俺は練習している。お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。」

あと、私が今大好きな吉成名高選手(ムエタイのPFP1位)の記事で↓

「エイワスポーツジム」の中川夏生会長は「名高は”練習の虫”。周りの人間は天才と言うけれど、努力で実績を積み上げてきた選手だ。彼より才能のある選手は今まで幾らでもいたが、これほどまでに練習に打ち込む選手はいない」と評す。

と、ありました。
ようするに、練習しろって事です。
練習ってきつい事だけじゃなくて、繰り返して覚えるような練習もあるし、考える練習もあるし。
本気でトップにいきたいなら、遊び半分では無理。

今回Y希のために、スパーリングにずっと付き合ってくれた方々に感謝です。

相手のジムと選手、イベントスタッフの皆様、ありがとうございました。

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